祖母との別れ、命の繋がりに感謝して
福岡市西区の相続コンサルタント、株式会社不動産オトンコンサルティング福岡の片江宏典です。
先日、祖母が老衰のため、近くのホスピスで静かに息を引き取りました。
幸いにも最期の時に立ち会うことができ、101歳という大往生を迎えた祖母を見送りました。
最期まで祖母らしい、強さと優しさを持った人生でした。
私の一番古い記憶で残っているのは、弟が生まれた時のことです。
当時2歳だった私は、祖母と一緒に雪の降る中、病院へお見舞いにいきました。
手を繋ぎながら「雪やこんこん、あられやこんこん」と歌い、横断歩道を渡ったあの瞬間が、今でも鮮明に蘇ります。
祖母はいつも私を「大きくなったね」と笑顔で迎えてくれ、大阪と福岡の距離を感じさせないほどの愛情を注いでくれました。
祖母は「スーパーおばあちゃん」と呼ぶにふさわしい人でした。
30年前、2階の窓拭きをしていて誤って落下したにもかかわらず、自力で階段をのぼってきたエピソードは、今でも親族の間で語り草です。
また、25年前のお正月、太宰府天満宮へのお参りでは、人混みの中を祖母があまりに早く歩くため、追いつくのが大変だったことも覚えています。
そんな強くてたくましい祖母も、近年は少しずつ体力が衰え、物忘れが増えてきましたが、私が訪れるたびに「宏典」と名前を呼んでくれました。
戦時中は小倉の造兵廠で小銃の設計図を描いていたと聞いた時、祖母の人生の壮絶さを改めて感じました。
私が今ここに生きているのは、祖母のおかげです。
そのことに改めて感謝の気持ちが溢れてきました。
祖母の最期の姿は、まさに「スーパーおばあちゃん」としての生き様を貫いたものでした。
このことを息子にも伝え、「おばあちゃんがいたから君がいるんだよ」と命の繋がりの大切さを話しました。
今、相続コンサルタントとして多くのご家庭と関わる中で、命の繋がりや家族の絆の奇跡を感じています。
これからも、素晴らしい命の繋がりを円満に引き継ぐお手伝いを精一杯していこうと、想いを新たにしました。