西南学院大学での寄付講座「不動産鑑定士の役割と伝える喜び」

福岡市西区の不動産鑑定士、(株)不動産オトンコンサルティング福岡の片江宏典です。

10月に西南学院大学で、不動産鑑定士協会の一員として寄付講座を担当することになりました。

この講座は、不動産鑑定士という職業を学生に知ってもらうための機会で、私にとって新しい挑戦です。

初めて大学で教える立場になることに少し緊張していますが、同時に楽しみでもあります。

今回の講座では、「取引事例比較法」をテーマに扱います。

これは不動産の評価方法の一つで、価格がどのように決まるかを考える際に非常に重要な手法です。

価格が「費用性」「市場性」「収益性」という3つの側面から決まるという基本的な理論を説明し、特に市場性を反映する取引事例比較法について、詳しく解説する予定です。

具体的には、類似する不動産が同じ地域内でどのような価格で取引されているのか、そこから地域や物件ごとの違いをどのように判断するのかを伝えます。

しかし、不動産の話だけでは学生にとって少し難解に感じるかもしれません。

そこで、身近な物やサービスの価格がどのように決まっているかという話題にも触れながら、日常生活と結びつけて説明しようと考えています。

例えば、スーパーの商品の価格設定も費用性や市場性が背景にあることを示すことで、学生たちが親しみやすく、かつ興味を持ちやすい内容にしたいと思っています。

こうした講座を通じて、学生たちが不動産や経済の仕組みを理解し、物事を広い視野で考える力を身につけてもらえれば幸いです。

そして、不動産鑑定士という職業に興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいです。

単に知識を伝えるだけではなく、どう社会に役立つのか、次世代にどう継承していくかが重要だと強く思います。

この講座で学生たちが興味を持ち、自分の将来に役立つ学びを得られるよう、精一杯伝えていきます。