西南学院大学での寄付講座「不動産鑑定士の魅力を学生たちへ」

福岡市西区の不動産鑑定士、(株)不動産オトンコンサルティング福岡の片江宏典です。

10月28日、西南学院大学で経済学部の学生を対象に、不動産鑑定士の仕事について講座をさせていただきました。

若い世代にこの職業の魅力を知ってもらい、将来の選択肢のひとつに加えてもらえたらと願いながら、最大限熱意を持ってお話しました。

今回の講座でのテーマは、不動産鑑定評価理論のうちの「取引事例比較法」です。

取引事例の収集と選択、事情補正、時点修正など、取引事例比較法を適用するにあたって重要なプロセスを丁寧に説明し、学生たちにもわかりやすく伝えることを心がけました。

不動産鑑定では「価格の三面性」がとても重要な考え方です。

ちょうど手元にペットボトルの水があったので、それを例に使いました。

まず「費用性」については、その水が作られるためにかかる原価について説明し、「市場性」は、同じような水が市場でどのような価格で取引されているかという視点を取り上げ、「収益性」では、その水を利用してどれだけの収益が得られるかについて考えるということです。

これは不動産に限らず、あらゆるものの価格設定に必要な視点であり、学生たちの今後に少しでも役立ててもらえたら良いなと思います。

さらに、講座の最後には「不動産鑑定士の魅力」についても触れました。

悠久の歴史を持つ土地や建物の価値を評価し、地域や社会に貢献できること、また相続の際には円満な資産分配をサポートできる仕事であることを伝えました。

特に、まちづくりや地域の発展に携わることで、人と土地との結びつきの大切さを実感できる点は、私自身もやりがいを感じる部分です。

将来、この講座から一人でも不動産鑑定士を目指す学生が現れてくれればと思います。

若い世代の皆さんがどのようなキャリアを選ぶにしても、今回の講座が何かしらの学びとなり、心に残ってもらえればと願うばかりです。

今後もこのような活動を通じて、不動産鑑定士の意義や楽しさを伝えていきたいと思っています。